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岩崎孝樹デビュー10周年記念インタビュー 2024.11.7


ニュース「岩崎孝樹デビュー10周年記念インタビュー 2024.11.7」
11月17日(日)ガンプロ新木場大会にてデビュー10周年記念試合を行う岩崎孝樹にデビューからの思い出やガンプロに対する思い、さらに今後についても熱く語ってもらった。今ノリにノっている岩崎のインタビュー!


●記念試合をガンプロで


——本日はデビュー10周年を迎える岩崎選手にお話を伺います。

岩崎「よろしくお願いします。」

——早速なんですが、このデビュー10周年記念試合をガンプロのリングで行うことになったいきさつはどういったものでしょうか

岩崎「やっぱり10周年というのは特別な物なので何かやりたいものはありまして、どこも拾ってくれなかったのですが、石井さんにコソっと言ったところガンプロでやってくれることになりまして。」

——そうだったんですね。10周年の話を聞きつけた三島さんが乗り気だったと聞きました。

岩崎「そうみたいなんですよ。実際にやってくれることになったのがめちゃめちゃ嬉しくてですね。退団した選手の記念試合をやってくれるなんてそうそうないじゃないですか!その発表があった日も、実は他団体で試合だったんですけど、売店に来てくれたファンの人がネットで見つけて教えてくれました。そこで三島さんがリング上で「辞めたけど仲間なんで」と言ってくれたのを知って泣きそうになるくらい嬉しかったです。」

——はい。三島さんはそういう人ですもんね。

岩崎「ダメ元でいったのに、しかも6人タッグで主力メンバーを揃えてもらえて本当にいいのかなって感じです。」




●入門時の思い出


——デビューはDNAでしたよね?

岩崎「はい。大学4年のときにDDTの入門テストを受けました。就職活動の一環ですね。笑」

——最初の頃はどうでしたか?

岩崎「ポンコツでしたねー。何もできなかった。全部が弱かったですね。」

——そうは言っても入門前は、POD(山本喧―氏の主宰する格闘技ジム)にいたんですよね?

岩崎「そうですね。あそこでの経験は本当に生きました。なので体力には自信がありましたね。」

——山本さんの元ではどんなことを学んでいたのですか?

岩崎「プロレスラーになりたいと言って入ったのですが、最初に「プロレスのことは何一つ教えない」と言われました。なので基本のトレーニングばかりでしたね。あとは精神的なものですかね。」

——言える範囲でどんなことがあったか聞いてもいいですか?

岩崎「ある日のスパーリングでジェイク・リーさんとやっていたんですよ。そのときに腕十字を取られてブチブチって鳴ったんですよ。丁度入門テストを控えていたんで「ヤバい」って思ったんですよ。かなり痛かったので、テストで腕立て伏せもできないだろうと。それを会長に伝えたら「バカヤロー!」と怒鳴られまして…。「切れてようが、折れてようが、気持ちは折れてないだろう!気持ちが折れてなければできる。プロレスラーになったら休むことなんてできないんだ!」と言われました。

——昭和のプロレスラーですね!

岩崎「はい。精神はかなり鍛えられました。おかげさまでケガしても何しても今でも欠場することはほとんどないですね。」

——それで腕を負傷したままで受けた入門テストはどうだったんですか?

岩崎「それが、腕立て伏せが試験科目になくてですね。笑」

——えー、そうだったんですね。

岩崎「ブリッジとか反復横跳びとか基本的なことをやって、あとは「お前、スパーやれ」って言われて、リングに上がったら相手が伊橋さんで。。」

——え!テストで伊橋さんとスパー!?

岩崎「はい。やるしかないですからね。それでスパーリングしてたら、あの人、太ってるんでどんどんズボンが下がってくるんですね。」

——はい。ちょっとした太ってる人あるあるというか。

岩崎「そしたらズボンが脱げちゃって、今度はパンツまで下がってきちゃって、、、」

——え、それでどうしたんですか?

岩崎「最後はパンツ脱がしましたよ!」

——爆笑!それは合格しますね

岩崎「はい。それからは先輩たち、飯伏さんとかに「伊橋とスパーしたヤツ」っていじられまくりましたよ。でも、それで覚えてもらったのもあって、みんなに溶け込めましたね。」


●ガンプロへ


——少し話は飛びますが、DNA,DDTを経てガンプロへ入団したのはどういう流れでしたか?

岩崎「ずっとDDTの巡業には参加していて、ある程度試合数も増えてきた頃ですかね、「何かを変えたい」と思うようになりました。それを高木社長とも話していた時にDNAがなくなることになり、いい機会だからとDDTではなくガンプロを選びました。」

——ガンプロを選んだのは石井選手がいるというのが大きかったですか?

岩崎「そうですね。当時は石井さんには子分のようについて回っていたので。巡業に行っても札幌でも福岡でもどこでも美味しいご飯や飲みに連れて行ってくれました。プライベートだけでなくプロレスの相談もたくさんしました。一番信頼できる先輩ですね。」

——なるほど。

岩崎「でも当時、石井さんはガンプロの所属ではなかったんですよね。インディJrのベルトとかは持ってたんですけど。でも相談したときは「俺もあとから行くからガンプロを戦いのある集団にしよう」なんてことを話してましたね。」

——それで移籍当初のガンプロの様子はどうでしたか?

岩崎「あったかかったですねー。緊張しながらリングで挨拶した時もお客さんが温かく迎えてくれて、控室でも選手たちの雰囲気が良かったです。」

——リング上はどうでしたか?

岩崎「リングは熱いんですよね。最初のシングルは勝村さんだったかな?その前の年の大晦日にタッグマッチで当たることになってて勝村さんが「岩崎?誰だよ」みたいなことを言っていて、一泡吹かせてやろうと思ってたんですよ。でもその日は僕がインフルになってできなかったんですけど、そういうのもあったし戦いを求めてたので、勝村さんと最初にできたのは良かったですよね。」

——そうなんですねー。他にガンプロでの思い出ってありますか?

岩崎「めちゃくちゃありすぎます!飲み会の思い出もリングでの思い出も!」

——飲み会も多かったでんですね。

岩崎「はい。まだコロナの前で、選手での飲み会もだし、ファンの人とのオフ会なんてのもけっこうあって。ARENA下北沢で試合やって飲んだり、大家さん今成さんと安生さんのお店に行ったのも楽しかったなー。つるけんファイトクラブでやったファンとのイベントでお店の酒がなくなるまでみんなで飲んで、酔っ払いすぎた勝村さんが女の人を、、、(以下、自主規制)」

——いやー、ちょっとそれは書けないけどいい話ですね。笑

岩崎「格闘技の世界でトップを取る選手はこうでなきゃなって思いました。」

——ガンプロでの試合の方の印象はどうですか?

岩崎「いい試合をたくさんやらせてもらって、経験値がめちゃくちゃ上がりましたよね。」

——大きいシングルがたくさんありましたね

岩崎「そうですね。メインやセミでシングルマッチをあんなにできるなんて思ってませんでした。大谷さん、高岩さん、鈴木秀樹さん、石井さん、今成さん、日高さん、岩崎vsBJWなんてのもやらせてもらったりして。」

——錚々たるメンバーですね。このあと自身のベストバウトを挙げてもらおうと思ってたのですが、ほぼ今の中に詰まってそうですね。

岩崎「はい。本当にそうです。その中でも今回の記念試合で組まれた選手、石井さん、勝村さん、高岩さん、今成さんは本当に忘れられない試合でした。あ、あと今回は欠場中で当たれないですけど冨永さん、冨永さんと卒業前にやった横浜でのシングルも大好きな試合です。冨永さんのカムバックも待ってます!これは絶対に書いておいてください!」




●そしてガンプロ卒業


——そんな岩崎選手ですが2022年10月にガンプロを退団します

岩崎「はい。とても大好きなガンプロでしたが、自分が大きくなるために卒業という道を選びました。第一子が生まれるタイミングというのも大きかったし、31歳という年齢、野球で言えばFAしたりメジャーにいったりするタイミングですよね。ここで男として一皮も二皮も向けるために、安定を捨てなければいけない。居心地の良い場所から、厳しいところに身を置くことで得られるものがあると思いました。」

——岩崎選手らしい決断ですね。実際にフリーになってどうですか?

岩崎「おかげさまでレギュラー団体も増え、刺激に満ち溢れた生活を送っています。レギュラーとは言えあくまでもフリー、いつ切られるかわからない良い緊張感を持って毎試合迎えています。今月はWヘッダーも3回あるし、スケジュールの都合で出られない試合もあるほどになっています。」

——さらに普段はパーソナルトレーナーの仕事もしてるんですよね?

岩崎「はい。トレーナーの方のお客さんも本当に良いお客様ばかりで忙しくさせていただいています。」

——それは嬉しいですね。

岩崎「試合のスケジュールはもちろんですが、自分のトレーニングもしなければいけないし、もちろん家族の時間も大切にしなければならないので、新規のお客様はお断りしなければいけない状況になっています。」




●10周年記念試合について


——さてまた話を試合に戻します。さきほども言ってもらった通り、自身のベストバウト試合を生んだメンバーたちとの6人タッグマッチになりましたね。

岩崎「石井さん、勝村さん、高岩さん、今成さん、それぞれ熱く激しい試合をしてきた人たちですね。」

——レッカ選手は?

岩崎「レッカは友達です(笑)。向こうのが先輩ですけどね、いい奴なんですよ。DNAの頃シングルやったことはあるんですけど、二人とも若かったのであんまり覚えてないですけど。チューヤンって呼んでるんですけど似てますよね?いじってるんですけど、友達です。グッズのデザインもレッカにやってもらったりしてるんですよ。」

——レッカ選手はガンプロのポスターなどもデザインしてますもんね。

岩崎「器用なんですよ。友達だけど尊敬もしています。」

——話を試合の方に戻しまして

岩崎「石井さんとの3回は全部負けてるけど覚えていますねー。インディJrのタイトルマッチ、自分がガンプロを離れるときのシングル、そしてこないだのSOGに挑戦した試合。」

——ガンプロが独立した初戦で石井選手がベルトを獲り、岩崎選手を指名したときは会場がどよめきましたね。

岩崎「自分は会場にいなかったけど嬉しかったですね。石井さんと約束したことだったので。」

——今成選手との試合のときのラリアット論争もありました

岩崎「ありましたね。自分が尖っていたときです(笑)。当時今成さんがいろんな人の技をモノマネのように使っていて、ラリアットもふざけて使っているように見えて「舐めてる」と僕が言ってしまったんですよね。」

——尖ってましたね。

岩崎「そうなんです。それもあってシングルが組まれて。でも激しかったですね。ラリアット。喉が潰れるかと思いました。あの試合からじゃないですか?今成さんのラリアットが必殺技になったのは。」

——そうですね。今やラリアッターですからね。

岩崎「守屋さんと並ぶラリアッターですね。」

——先日の大阪大会での二人のラリアット合戦は盛り上がりました。すみません、守屋さんは置いておいて。

岩崎「はい、勝村さんとの2試合は二つともセミだけど体に響いたし、高岩さんと後楽園のメインでやらせてもらったのも忘れられないですね。自分の10周年の試合をこの6人でできるのが本当に嬉しいです。組み合わせもしっくり来てます。石井さん、勝村さんと組めるのも楽しみだし、高岩さん、今成さん、レッカともぶつかり合えるのが嬉しいですね。」




●今後の目標


——では、この試合を越えて今後の目標などあれば聞かせてください。

岩崎「今33歳でコンディション的にとても良い状態で、これからが全盛期ですよね。気力も充実しているし身体も絶好調なので、とにかくタイトルを獲れるだけ獲りたいです。」

——素晴らしいですね。狙っているのは?

岩崎「もちろんガンプロのシングルのベルトも標的ですよ。ずっと狙ってます。まずカッコいいじゃないですか。THEチャンピオンベルトって感じで。このタイミングで獲れたら最高ですよね。」

——いい全盛期になりますね。

岩崎「はい。プライベートになりますが、明日2人目が産まれるんです。」

——ええー!?

岩崎「そうなんですよ。だから家族のためにももっと頑張りますよ。今とにかくエネルギーに満ち溢れてるんです。カラダの状態も良いので、この気持ち、このコンディションで素晴らしい10周年記念試合を戦えるように頑張ります!」